16年闘病した私から仲間の皆さんへ伝えたい事

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2023年4月10日現在、私はパニック障害を発症して15年と11ヶ月と3日、ほぼ16年。
日数にして5800日。

様々なメンタルヘルスの病気を繰り返し、薬が増えたり減ったりを繰り返し完全断薬して8年が経過しました。

自慢ではありませんが、その間結婚をしたり再就職や出産育児、脱サラから借金まみれ…最終的には離婚して家族とは離縁状態になり、一番可愛い頃の娘二人とも8年以上会っていません。仕事も事実上の倒産した上に仕事のトラブルで1300万以上の賠償金の支払い命令があります、簡単に言えば裁判所が認めた借金です。逃げられません。

当然、病気の症状に加えてベンゾジアゼピンの離脱症状(ベンゾジアゼピン離脱症候群)や自律神経失調症的な不定愁訴に毎日のようにイジメられながら、綱渡りのような日々をこの8年過ごしてきました。

この16年の間にはブログなんかには書ききれない不幸な事や、自殺未遂なんかもありました。

そんな絵に描いたような不幸のどん底の私から、メンタルヘルスや減薬断薬の離脱症状に苦しむ人たちへお伝えしたい事。

今回はそんな事を書きたいと思います。

目次

一番最初に伝えたい事

今メンタルヘルスや、精神薬を飲みながら療養なさってる皆さん。
また、薬を辞めたいと減薬や断薬をしながら闘病続けてるあなた。

「本当に今まで頑張りましたね」

この一言に尽きます。

私が考えるメンタルヘルス系の病気になる人は、がんばり屋さんで人助けやサポートするのが大好き。
勉強熱心で集中力もあって仕事も出来る有能な人。こんな人が多いといつも思ってます。

人よりも能力が高いが故に、自分でも気が付かないレベルで無理をし続けて、抱え込んで抱え込んで…それでも出来る人だからどんどんパワーを発揮して乗り越えてしまう。


人の何倍もすごいパフォーマンスを持った皆さん。
そして私。

どこかで限界を超えてしまって、身体が悲鳴を上げてしまいましたね。
きっと心の中で「こんなはずじゃなかった…」と嘆いているはず。

でも今は私から一言。

「今まで本当に本当に頑張りましたね」

きっと今も苦しく悲しく、目の前の不調に頭を悩ませながらネットで病気の事を調べたりして、やっぱり頑張って乗り越えようとしているあなた。分かります。病気になったって優秀なのですから、そうなりますよね。

でもこの記事を読み終わるまで、少し頭のスイッチをOFFにして私のこれから書く事をのんびり眺めてみてください。

次にお伝えしたい事

皆さんは今の病気や症状になった時に「どうしてこんな事になったの?」と酷く落ち込みませんでしたか?

私も同じです、私がパニック障害?私が鬱病(うつ病)?不安障害?え?精神薬飲むの?
今まで起きた事が本当に受け入れられませんでした。

元々私は、「自分はメンタル強い!」って思ってたしパニックや鬱病(うつ病)になった周囲の人から相談を受ける側の人間でした。

でも16年闘病して、たくさんの事を学んだり色んな仲間から相談をされたり、書籍から大学の研究まで見てきて分かった事。

「心が弱いから病気になったんじゃない」

と、皆さんにお伝えしたいです。

むしろ心が強いから、今でもこうやって自分の病気と向き合って闘病・療養なさっているんです。
皆さんは決して心が弱いんじゃありません!強い身体と心がバランス崩れて不調を起こしてるだけです。

そして心という臓器はありません。
人間が言葉で作り出した造語です。造語なのですから強いとか弱いが無いんです。

しいて言うなら、記憶や思い出や経験によって身体に及ぼすバロメーターとでも言いましょうか。

ですが、ここでは「心」を忘れてください、医学的にも生物学的にもそんな臓器はどこを切ってもありません。
なぜこんな事を言うか?それは皆さんがこれから完治するのに必要な知識だからです。

「皆さんの心が弱いから病気になった」とか「メンタルが弱い」は何の根拠もない単なる仮説です。
これらは私が改善してった経緯を知ってもらえば、全て否定出来ると言い切れます。

何度も言います

あなたの「心」は弱くない、そんな臓器は存在しない。全てはバランスや身体と心の伝達バランスが崩れて起きている誤作動なのです。

その治し方はこのブログで紹介していきます。

そして最も重要な事

この記事は、これが言いたくて書きました。

いいですか?絶対に受け止めてくださいね。

「あなたは必ず治ります」

嘘でも何でもありません。

「必ず治ります」

今は信じられないでしょうし、「気休めですよね」と思うかも知れません。
当然です、私も同じ感覚でした。

先輩方の色んな闘病ブログや書籍を見て、「この人だけが特別で、自分は重症だから無理だ」といつも思ってました。

でも16年闘病してきてこれだけは間違いない事実なのですが、治らないと思っていた不調が治ってきてるのです。

皆さんに大声で「完治したぞ!」とはまだ言えませんが、今目の前でキツイと思っている症状や不調は必ず消えていきます。
私が言っている事が理解出来るのは、未来の皆さんです。今は信じれなくて良いので記憶の片隅に置いておいてください。

私は断薬して8年。一切の精神薬を飲まず生きています。つまり、薬を飲む必要が無かったと証明できました。

薬を飲まない事が完治とは言えませんが、少なからず完治に近づいた事に違いはありません。
皆さんもここまで必ずたどり着けます。

そして皆さんが今の私のようになる頃には、私は完治していると言い切れます。

つまり、皆さんも完治するのです。

病気と別の問題について伝えたい事

とは言え厄介な事に、私の場合は病気や症状どころか、離婚や仕事のトラブルに併せて減薬や断薬や闘病を支える約束をしてくれたパートナーから裏切られ、減薬中で一番症状が酷い時、母一人子一人+90過ぎの祖母と3人で生活をする羽目になって、絶望に突き落とされました。

皆さんの中にも、同じような境遇の方がいらっしゃるでしょう。
そういう人たちはきっと体調も、別のトラブルも抱えて「最悪だ、、、」となってるはず。

でもそんな皆さんに伝えたい。

「必ず良くなっていきます」

どんな苦難や困難、トラブルが今発生していてもそれが一生続くことは絶対にありません。
必ず好転して…

「良かった」

と思える日が来ます。絶対です。

冒頭にも書きましたが1000万を超える支払い命令に、当然仕事も出来ない身体。離婚して子供たちとも会えず、毎晩のように男を忘れて40歳過ぎのおっさんが、ポロポロ泣き崩れては半狂乱する日々を過ごす毎日でした。

病気の回復はおろか、不運な出来事は1年以上続きます。

上記を参照ください。


これはストレス値を表にしたもので、合計の点数が300点以上になると1年以内に何らかの疾患を及ぼすというもの。

数えるのも恐ろしいですが、私がパニック障害を発症した時で300点以上あり。断薬をした頃は、、、500点を超えてました。
もうボロボロもいいとこ、自分より不幸な人間が居るのか?と本当に何度も何度も泣き崩れました。

そして心の中でポッキリと何かが折れて断薬をした年の夏に私は自殺未遂をしました。

ここでは表現として「心の中で」と書いてますが、心は存在しませんので忘れないでください。

※自殺未遂の事については、まだ別の記事で書こうと思います。今まさにそういう人の為に少しでも力になりたいので。

病気は治ったとしても、本当に自分の生活環境や経済状況、ましてや離別した家族との修復は困難を極めました。
最終的に、生活環境や経済状況はどうにかなったものの、元妻や子どもたちとは未だに会っていませんし、今後も会う可能性は極めて低いです。

本来であれば、人生終わったと諦めるレベルでしたが、私は生きています。
そして、複数あった問題やトラブルも目処がつき悩んだり落ち込んだりする必要が無いレベルになっています。

安心してください。私のような不幸な状況になっても、生きる道や考えは必ずどこかにあります。
特に多い相談が、精神疾患やメンタルヘルスになってから離婚や彼氏彼女パートナーとの問題。

辛いですよね、ですが病気もそういうトラブルも乗り越えなければいけない問題です。
苦しいのはとても理解できますが、今は深く考えずに私の話を引き続き聞いて下さい。

1つだけ残念なお知らせ

と書いてしまうとショックかも知れませんが、現実として絶対に受け入れないといけない事があります。

それは…

「元には戻りません」

病気が治ったり、問題やトラブルが解決したりは必ずしていきますが、元には戻らないのです。

つまりは…

「病気じゃなかった頃の自分には戻れません」

こう聞いてしまうと、「なんだ…戻らないんだ…」と落ち込んでしまいますが、ちょっと待って下さい。
人間は病気だろうと健康だろうと時間を戻す事は出来ません。私が言ってる事はそういう事です。

バック・トゥ・ザ・フューチャーのように10年前に戻って、、、なんて何度も思いましたが、よく考えたら10年20年戻って人生をやり直したとしても、病気にならない保証は無いしましてや事故で死ぬ可能性も出てくる。

今はこうして私のブログを見てる皆さんが、タイムスリップして戻ったとして病気を回避したとします。
でも生きてる保証や、悲しい出来事を回避する保証はどこにもありません。

人間は生きてる以上前に進む生き物です。

私達が目指すのは元に戻るのではなく、病気を完治させて新しい考え方や生き方で良い人生としてリスタートを切る事なのです。

ですので、どんな病状でもどんなトラブルでも乗り越える事が必要になります。

このブログでは、私がそれらに立ち向かった方法や事例を紹介したいと思っています。

最後にお伝えしたい事

精神疾患・メンタルヘルスなど色々と呼び方はありますが、病気や症状の種類の垣根を超えて「患者」である以上私達は仲間です。

最後に絶対これだけは忘れないで欲しい。

これから先どんな不調や苦しい時が来ても、地獄のような不調や不安やトラブルが起きても、それは絶対に一生続きません。
だから…

「絶対に諦めないでください」

残念な事に、私達の体調は一晩寝て治ってる事はありません。
薄皮を1枚1枚剥がすように、時には荒波がまたやってきてそれに飲み込まれてスタートに戻ったりもします。

私もこの16年間いろんな事がありました。
何度も人生を諦めよう、命を捨てようと母と泣きながらアテもなく車を走らせた日もあります。

だけどね、本当に地獄だった断薬後の8年間の中にも笑える日がいくもありました。
減薬失敗して再服用して、薬量を増やした時期は感情がおかしくなって怒りしか無かったり、笑えなくなったり自分の名前すら思い出せなかったり…本当に想像を超えるような狂った体調の時もあったけど、今はこうしてブログを書いて皆さんへメッセージを伝えよう!という気持ちになったりしています。

これが何よりの証拠です。

必ず皆さんは治っていきます。
だから、絶対に途中で諦めないで下さい。

そして、もし1年経っても2年経っても全く改善していなかったら私に文句のメールでも下さい。
私が命ある限り、あなたのメールサポートします。約束できます。なぜなら必ず治る自信があるからです。

断薬をしてから2023年4月現在、色んな仲間から相談や励ましのメールを800通以上、人数にして200人以上とやり取りをしてきました。

忘れられない話

この記事の締めとして、とある相談者さんの話を1つ。

産後うつのSさん

産後うつで体調を崩して7年間薬を飲んで、薬が効かなくなって(所謂「耐性離脱」)不調まみれで家事が殆どできなくなってしまったという女性。相談を受けた時に娘が中学生になったばかりというトコから話は始まります。

この女性をSさんとしますが、彼女とのメールのやり取りは30通以上にも及びました。

「眠れない」とか「パニック発作」といった相談はもちろん、事細かに日々の不調に関する相談に加えて、家族との関係性…特にご主人様との関係について非常に悩まれてました。詳細は割愛しますが、私は離婚した経験や子供と会えなくなった話をしてSさんは離婚を踏みとどまりました。

最初にメールを頂いてから週に1度のペースで、「今週は○○が酷かった」とか「朝起きれない」という感じで相談のメールを頂いてました。

そんなやり取りが3ヶ月程度続いた頃に、Sさんの体調の最悪な状況がピークに達しました。
「どうして良いか分からない」「頭がおかしくなりそう」などと、常にパニック発作が起きてるような状況でメールの内容も支離滅裂でした。

「誰でも良いから助けて…」そんな内容のメールが送ってこられて、危機迫っているSさんの状況が痛いくらいに私には分かりました。

私はそのメールにこう返しました。

「何があっても耐えてください!」
救急車でも警察でも誰か人を呼んでください」

翌日に「救急車を呼んだ」という内容のメールがSさんから届きました。
私は安心したと同時に、メールにこう返信しました。

「これから何度も同じような事が起きますが何があっても耐えてください」

この一文は私が断薬直後に苦しんだ時、とあるブログの管理人さんから何度も言われた一言でした。
真理だと思っています。

不調を耐えた先の悩み

それから数ヶ月の歳月が流れ、Sさんから久しぶりのメール。

「以前よりマシになったけど、家事や料理がまだ出来ない」という内容でした。
そしてこう続きます。

「3年後には娘が卒業する、入学式は薬を飲んで何とか行けたが、このままだと行ける気がしない」と。

私には色んな意味で胸が裂けそうになる内容でした。
当然です、私の娘も年頃が同じでしたので、卒業や入学を見ることが出来なかったので、想像しただけでシュンとなりました。

私のそういう心境もSさんに伝えた上で…

「大丈夫ですよ。3年後の事は3年後に考えましょう」

「きっとSさんなら行けます、どうにかして行けるはずです」

と返しました。今考えれば少し無責任だったかも知れませんが、3年後にまたメールが来て相談されたら、その時の状況で話を聞こうと自分に納得させました。

それから3年

Sさんから1枚の写真が添えられたメールが来ました。
それは私が花粉症に苦しんで落ち込んでた3月の下旬。

「ふみさんの言ってた通り、無事に娘の卒業式に行けました!」

それからSさんは、病気に対しての考え方や減薬・断薬の事を家族に説明して療養に取り組むとおっしゃってました。

家族へ説明をするのに、私の闘病ブログ「パニック障害からの減薬・断薬」を見せながら話をするとSさんは言ってました。こういう使われ方をされたのはすごく嬉しかったです。

「娘が中学を卒業する時には、自分も精神薬から卒業したい」
そんな一文とお礼の一言が添えられてました。

今がどんなに辛い状況で、未来に不安や絶望しか無くても、時間が変われば人も自分も変わってくるということ。

全ての人に言いたい…

「必ずあなたは治っていく」

それが今は分からないだけです、約束します。
それではまた。

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